手抜きママのひとり言

夫と二人の娘と犬と一緒に暮らしてます。現在40歳。

世界は一冊の本 長田 弘

世界は一冊の本    

                                長田 弘

 

本を読もう。

もっと本を読もう。

もっともっと本を読もう。

 

書かれた文字だけが本ではない。

日の光、星の瞬き、鳥の声、

川の音だって、本なのだ。

 

ブナの林の静けさも

ハナミズキの白い花々も、

おおきな孤独なケヤキの木も、本だ。

 

本でないものはない。

世界というのは開かれた本で、

その本は見えない言葉で書かれている。

 

ウルムチ、メッシナ、トンプクトゥ、

地図のうえの一点でしかない

遙かな国々の遙かな街々も、本だ。

 

そこに住む人びとの本が、街だ。

自由な雑踏が、本だ。

夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ。

 

シカゴの先物市場の数字も、本だ。

ネフド砂漠の砂あらしも、本だ。

マヤの雨の神の閉じた二つの眼も、本だ。

 

人生という本を、人は胸に抱いている。

一個の人間は一冊の本なのだ。

記憶をなくした老人の表情も、本だ。

 

草原、雲、そして風。

黙って死んでゆくガゼルもヌーも、本だ。

権威をもたない尊厳が、すべてだ。

 

2000億光年のなかの小さな星。

どんなことでもない。生きるとは、

考えることができると言うことだ。

 

本を読もう。

もっと本を読もう。

もっともっと本を読もう。

 

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美しい詩です。

 

3年B組金八先生」 第7シリーズの第6話

授業の中でも朗読されていた詩です。

 

中学校3年生。

子どもから大人へ。

心も身体も大きく成長する大切な時期。

 

一個の人間は一冊の本なのだ。

 

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ドラマの中で、ある女生徒が自分の気持ちをはっきり言えずにいると、金八先生はそれを察して、女生徒の気持ちに理解を示します。

 

すると女生徒は金八先生に向かって尋ねるのです。

 

どうして先生はわかったの?

 

先生はね、たくさんの本を読んできたからだよ。

   生徒という、たくさんの本をね。

 

 

人の悲しみ、喜びを読む。

人の気持ちを考えられる人になりましょう。

 

金八先生の優しい言葉で語りかけられると、さらに心に染みる言葉です。

 

 

私もちょっと、忘れかけていました。

 

大人になって、本当の意味で、純粋な気持ちで、綺麗な心で

 

本を読めていないのではないか…

 

今日は中学生の娘たちと一緒に、この詩を朗読してみたいと思います。

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